【PR #奈良オーベルジュ 前篇】日本酒を大いに愉しめる元酒蔵のお宿「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」


奈良県奈良市の中心市街地南部に位置する、歴史的町並みが残る地域は「奈良町(ならまち)」と呼ばれている。
登録有形文化財の家屋が幾つも点在し、格子戸の家の軒先には赤と白の布地のぬいぐるみ「身代わり申」が吊され、凜とした落ち着いた雰囲気と古き良き情緒が溢れている。

私がこの地域で宿泊したのは、奈良オーベルジュと呼ぶに相応しい「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」
築約130年の「奈良豊澤酒造」の元酒蔵と町家を古民家再生して造られたこともあって、テーマはまさに"SAKE"。
日本酒を心ゆくまで堪能出来る、日本酒好きにはたまらない宿だ。



今から約二年前の2018年11月10日にオープンした「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」は、近鉄奈良駅から徒歩で約8分に場所に位置し、興福寺や奈良公園は徒歩圏内。
春日大社や東大寺も約25~30分ほど歩けば辿りつくことが出来るので、街中散策の観光にもぴったりなのである。

便利な都内住まいの私にとって、特に一人旅では宿泊拠点の立地の良さはマスト。
なおかつ昔にタイムスリップしたような雰囲気を気軽に体感出来るなんて......期待が膨らむ!

早速だが、「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」の入り口に掲げられた暖簾の先を紹介していくとしよう。



米蔵として利用されいた客室《TUTINOTO 104》に宿泊し寛ぎのひと時を過ごす


「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」の客室数は全8室。
客室ごとに少しずつ趣は異なるが、酒蔵ならではの高い天井やむき出しの梁、床の間、欄間などがあえて昔からの状態で残されている。

私が宿泊した客室は、一階フロントの真後ろにある《TUTINOTO 104》で、元々は米蔵として利用されていたと言うから驚く。
とはいえ、その面影はどこかと見まごうほどに快適かつ美しくリノベーションされていて、ラグジュアリーな装いを醸し出している。



寝室でもある空間には十分なゆとりがあり、程よい距離感を保って二つのふかふかベッドが配置されている。
天井や梁、土壁を優しく照らす、穏やかな灯りの間接照明がベッドサイドに置かれている。

非日常時間をゆったりと過ごせるようにと、TVや時計はあえて用意されていない。



備え付けの浴衣は、客室のみならず、館内や食事処でも着用可能。
他の洋風オーベルジュホテルには存在しなさそうなサービスも、ここにはある。

通常であれば海外からのゲストも多いことから、日本ならではの浴衣もきっと喜ばれるに違いない。
秋冬の季節など、もし肌寒いようであれば足袋を履き、羽織に袖を通すと良いだろう。



窓際の目線の先には、宿泊利用者だけが通れる小さな中庭がある。

驚くことに、この中庭にも時たま鹿が現れるのだとか! もし運良く遭遇出来たならば、ちょっとしたサプライズ!?



ウェルカムドリンクの甘酒を頂きながら、そんな小話をコンシェルジュが教えてくれた。
彼らは奈良の人気名所から穴場などを知り尽くしていて、宿泊者の希望やリクエストに応じた観光スポットなども詳しく教えてくれる。

奈良旅をサポートしてくれる頼もしい存在なので、もし仮に何もスケジュールを考えずに訪れてもどうぞご安心を。
あなたにぴったりな近場の飲食店や名所、趣味嗜好に合ったお店などをオリジナルの地図付きで紹介してくれるのだ。



椅子に腰をかけながら改めて天井を眺めていると、米蔵当時からそのまま残されている天井や土壁に目がとまる。
「かつての米蔵の米たちは、こんな空間になるとは想像もしていなかっただろうなぁ」なんてことも妄想......。

現代と昔が調和したこの空間が、気持ちだけでも過去にタイムトラベルさせてくれるようで実に面白い。



「え? ここに!?」というような場所に、お茶や湯飲み、電気ケトルなどの一式が用意されている。
(収納場所は泊まってみてのお楽しみに!)



その下には小さな冷蔵庫があり、ゆかりである「奈良豊澤酒造」の日本酒、同じならまちエリアにある「なら麦酒 ならまち醸造所」のビールがある。
アルコール類はいずれも有料となるが、客室で楽しむだけで無く、お土産替わりに購入しても良い。

ところで、上段にあるニンニク? カチョカヴァッロ? のような白い物体は一体!? (答えは後ほど)



洗面所には、歯ブラシ石鹸、タオルといった洗面用具がひととおり備わっている。

以前にはきっと無かったであろう、感染症対策のためのアルコール除菌剤も用意されている。
(こちら、ジェームズマーティンの「フレッシュサニタイザー」で我が家とお揃い。アルコール除菌系も何でも良いってタイプじゃないので助かります!)



アメニティーはフランス発のスキンケアブランド「CODAGE(コダージュ)」で統一。
以前、パリの老舗百貨店コレットで見かけたものと同じかも?(乙女心がくすぐられる! 一度試してみたかったのです)



檜風呂の香りに癒やされながら入浴とは、なんたる贅沢。

男性でも悠々は入れる大きめの檜風呂。だから湯量がたっぷりと満たされる迄には少々時間がかかる。
しかしながら、浴室内にある給湯設備は快適な最新式だから、ボタン一つで自動給湯してくれるのは有り難い。
(根っからのホテル&旅館マニアなので、細かな点まで気にするタイプではあります)



そうそう、先ほどチラ見していたニンニ......は、「酒粕の巾着」でありました。
檜の湯船を酒粕風呂にしてしまうなんて、贅沢の極みですね。

これこそ元酒蔵ならではといった粋な計らい。とにかく良い香り! しかも揉みほぐす感触が気持ちいい!
ほのかに白濁したお湯にゆっくりと浸かり、身も心もしっとり。

そして、"SAKE"尽くしの夜はこれから本番を迎えるのであります。



日本酒ペアリングと共に頂く、奈良尽くしの食材を用いたお洒落な和モダンフレンチ


「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」に併設している「レストラン ルアン」は、古民家の土間をリノベーションした食事処。
軒先に杉玉を吊していることから、通りすがりの方でも「日本酒を扱っているお店」と想像出来るだろう。

「奈良豊澤酒造」から直送される絞りたてのお酒をはじめ、レストランだけのために造られた限定酒など、世界でここだけでしか味わえない特別な日本酒を用意している。



店内は、調理中の様子などを目の前で楽しめる横並びのカウンタースタイル。
天井が高いことからも分かるように、細長の空間ながらもとても開放感がある。

現状としては、密にならないようにと席をうまく空けるなど、工夫を凝らして営業している。
向かって左手の壁には吉野杉の炭板を配置していることから、炭の効果で脱臭効果もあると教えて貰った。



日本酒リストはとにかく充実している。
個人的におすすめしたいのは《日本酒ペアリング》で、3,000円で4種もの日本酒を頂くことが出来る。

料理が順に振る舞われるタイミングと合わせ、日本酒を提供してくれるので、毎度メニューを見ながらオーダーする必要も無し。
ソムリエに日本酒をお任せしたまま、心ゆくまで寛ぎながら食事やお酒を愉しめるのだ。

ディナーは日本酒との相性を追求した1万円のコース料理のみ。
フランスのレストランにて研鑽を積み、現在は「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」との料理長を兼任している高橋氏がグランシェフを務めている。

それでは、奈良の食材をふんだんに使用した、秋の味覚三昧の料理をひととおり紹介していこう。



《大和からのお愉しみ》
豪華な前菜は見た目の演出もユニーク。
茶碗蒸しは、柚子胡椒のほのかな香りがアクセントに。
皿のふちにちょこんと添えられたチーズサブレにはトマト味噌。少量だがお酒がすすむ。
黒毛和牛たたき、牛のしぐれ煮といった肉料理も含まれているのが嬉しい。



《戻り鰹の炙り、奈良県産ビーツのサラダ》
秋にも旬を迎える鰹を炙った、和とフレンチを組み合わせたモダンな一品。
白い皿の周りに細かく振りかけられているのはビーツパウダー。このパウダー自体も手作りと言うから驚いた。

一番下にチアシードがあることからも分かるように、プチプチ食感が全体にアクセントを加えてくれる。
サラダだけあって、ヴィネグレットソースを用い、アサリの出汁がきいたジュレと一緒にさっぱりと頂ける。



前菜やサラダには、うすにごりのスパークリングを合わせたが、続いては「大吟醸 豊祝」、もしくはラベルの無い「清酒 豊祝」の二つをテイスティングしてから選べるといった演出も。

お猪口一杯分を飲み比べ出来るので、これがちょっとしたサプライズで気分も高まる。



せっかくの機会なので、このレストランだけで飲める「清酒 豊祝」をセレクト。

ここだけの特別なお酒を味わえるなんて、まさに「奈良豊澤酒造」と提携しているレストランならではの醍醐味と言えるだろう。



《倭鴨と秋茄子の瞬間燻製》
上蓋を開けた瞬間、もくもくの燻製が広がる温かな椀料理。
旨み深い倭鴨が主役でもあるのだが、小さなスプーンに盛られた「からすみ味噌」がこれまた最高。
日本酒のあてにもぴったり! 思わず小瓶に詰めてお持ち帰りしたい気持ちに......。



《旬の鮮魚と十津川キノコの柿の葉焼き》
甘めの田楽味噌と絡めながら頂く、スズキと十津川キノコの柿の葉焼き。
柿の葉を使っているのがまさに奈良ならではと感じる、この土地らしい素材を活かした一品。
キノコの風味、蓮根の歯ごたえ、蕪のほくほく感も秋らしくてとても良い。



ひやおろしに目が無い私は、この「純米原酒 豊祝」でご満悦。

見ての通り、日本酒をお猪口ではなくあえてワイングラスで飲む。
そのようにすると日本酒ならではの香りがふわっと広がるので、私も自宅でこのようなスタイルを好んでいる。



《国産黒毛和牛 杉板焼き 3種の薬味》
メインディッシュである杉板焼きは、是非レストランで調理中のパフォーマンスを体験頂きたいので、あえて少々省略。



そして、皿に盛って出来上がった様子がこちらだ。

吉野の杉板の贅沢に使用した、見た目以上に唸る旨さの逸品。
ソースを用いず、山椒味噌、竹炭の塩、七味塩を用いるのは、素材と香りを活かせるようにといった工夫からだとか。



デザート迄も酒粕を使用したアイスを用いるなど、"SAKE"に満たされる心づくしを堪能。
最後のペアリング酒である、「豊祝 梅酒」が今宵のフィナーレを美しく締めくくってくれる。

すっかりほろ酔い気分になってしまっても、客室までは数十歩で辿り着ける。
これこそオーベルジュ、美食旅の極み。ゆったり気分で食事とお酒を堪能出来ことが、なにより幸せだ。

ランチとディナーは宿泊者以外でも利用可能。
季節によって食材やメニューが変わるため、訪れるごとに新たな楽しみがあるだろう。
宿泊者優先という訳でもなく、一般のゲストの予約が埋まることもあるようなので、宿泊予約時にでも予め確認されておくとベターだ。


目覚めの和朝食を味わい、朝から元気みなぎる


Serta(サータ)社製の高級ベッドでたっぷり寝て起きてた翌朝はスッキリ。
前日の日本酒のほろ酔いも何のその、朝ご飯の前に敷地内を軽く散策してみた。

私が宿泊している米蔵を中庭から望むとこんな感じ。残念ながら今朝も鹿には遭遇出来ず仕舞い......(笑)



金木犀の香りに包まれて、朝から清々しい。

新たな旅のスタートに相応しい、気持ちの良い朝に感謝。



明治期築の蔵や町家、昭和期に増築した離れの間に細い通路だってとても絵になる。

傍らには大きな井戸もあるので、タイミングさえ合えばスタッフより見せて貰える。



和モダンフレンチのディナーコースとはまた違う、和朝食がこれまた素晴らしい。

「朝食が美味い。ともなると全てが美味い」
お宿に求める私の定説、なんとなくでもお分かりいただけますでしょうか。



特に気に入ったのが、「奈良豊澤酒造」の柚子酒で漬けて焼いたさわら。⠀
口に運ぶとふわぁぁと穏やかに柚子が優しく香って、身もふっくらで美味しかった!⠀

インスタグラムのフォロワーさんに柚子酒のことを教えたならば、早速ポチってくれたそう。ありがとうございます。



近藤豆腐店のお豆腐、吉野味噌を使用したお味噌汁など、新鮮な大和野菜を含めた地元奈良尽くしの和朝食。
朝から優雅なご飯を頂けるって、こんなにも幸せな気持ちになれるのですね。

奈良を代表する主要駅からこんなにも近くて便利なのに、しっかりとリラックス出来て、満足感が高いとは!
奈良を訪れる、日本酒好きの方には必ずおすすめしたい、良きホテルと出合えて満足している。

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

住所:〒630-8345 奈良県奈良市西城戸町4
TEL:0120-210-289(VMG総合窓口)
アクセス:JR奈良駅・ 近鉄奈良駅より徒歩約8分
駐車場:有り(無料/要予約)
WebSite:https://www.naramachistay.com/




創業150年の歴史を誇る「奈良豊澤酒造」にも訪問してみた


ならまち滞在の最後に、「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」の元酒蔵であった創業150年の歴史を誇る「奈良豊澤酒造」へも訪問。
昭和10年頃までは現在のホテルがある家屋や施設で酒造りを行っていたものの、落雷の被害を受けたことで移転したそうだ。

ホテルから車で十数分の場所にあるのだが、ちょっと移動しただけでのどかな風景へと変わっていったのが印象に残っている。



「奈良豊澤酒造」は、東大寺や春日大社といった、日本人なら誰もが知っているであろう寺社などに日本酒を納める奈良の老舗酒蔵。
近年は機械化された作業はあるものの、ほとんどの工程を手作業で行なっている。

酒造りを率いる杜氏の藤沢忠治氏が「現代の名工」として厚生労働大臣から表彰を受けており、高い技術と伝統を守る姿勢が高く評価されている。







通常であればオープンな姿勢で酒造見学なども受け入れているが、世界中で感染症の続く現状では一般客による見学は行っていない。

このような特別な酒造エリアにも入れるのだから、通常の世の中に戻ったら、是非足を運んで欲しい。



酒造見学では、普段目にしないモノをたくさん発見するのだが、例えば「万石」といった単位なんて久々目にしたような気がする。

衛生を守らなければならない場所を除き、広い範囲で見学が出来るので、日本人に限らず日本酒に興味がある外国からのゲストにもおすすめだ。



百聞は一見にしかず、酒造見学の締めには日本酒の試飲サービスも。
昨夜たっぷりと頂いたのにも関わらず、吟醸酒や冷やおろし、ゆず酒など、いろいろお試ししてしまった。

「うーん、やっぱり美味しい! たまらん! まだまだ飲みたい!」
そう思った方もご心配なく、売店でひんやり冷えた選りすぐりの日本酒たちが勢揃いで待っています。


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※本記事は、Agile Media Network 経由で依頼された記事広告です。



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