【PR:富山・高岡を知ってみよう】私が高岡で出会った人たち、自然、伝統、暮らし ー後篇ー
高岡の老舗菓子店から新店舗、県外から移住した若者たちのパワー、高岡ならではの自然などに触れた前記事の後篇。

これまでに高岡を観光で訪れた人の中には、「高岡クラフト市場街」を始め、「高岡御車山祭」、「伏木曳山祭」、「高岡七夕まつり」といった伝統的なお祭りを楽しんだことのある人もいるだろう。



本記事では、工芸都市でもある高岡らしいお店に絞って紹介しながら、【私が高岡で出会った人たち、自然、伝統、暮らし】などに着目。

高岡へ移住された方々の背景や働き方、地域ごとの魅力なども引き続きシェアしていこう。




“モノづくりの町 高岡”にある、現代の荒物屋「大菅商店」 


2016年4月にオープンした「大菅商店」は、“モノづくりの街高岡に構える現代の荒物屋”というコンセプトを掲げ、生活に寄り添った日用品を取り扱うお店。
奈良や鎌倉の大仏と並び、日本三大仏の一つである「高岡大仏」からもほど近い、大仏前通りに店舗を構えている。

高岡のモノに限らず、日本や海外のいろいろな日用品が集まっているのも魅力。
地場の新たなプロダクトの提案をはじめ、県内外からの作り手を紹介する企画店など、“暮らすコト、つかうモノが集まる場”となるような運営もしている。



ホクアの昭和レトロな黄金色の台所道具シリーズ「アルミボウル」は高岡生まれ。
様々なサイズ展開でスタッキング可、錆びにくく長持ちするアルマイト加工の金色ボウルは、調理道具としてだけでなく、食卓でそのまま使ってもお洒落にまとまる。

私はサイズ違いで3つ購入。自炊もよくすることからとても便利で、毎日何かしら使っている。
インスタグラムのストーリーズでシェアをしたならば、フォロワーさんからの反応がとても良かった!

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高岡市福岡で作られている、越中福岡の菅笠(すげがさ)。
実は菅笠の国内シェア1位を誇るのが、高岡市福岡だと初めて知って、私は驚いた。

菅笠とは、日本中の農作業者に愛用されてきた、スゲの葉で編んだかさのことで、雨や雪、直射日光よけ用として頭に被って使うもの。

高岡市は菅笠の名産地というだけではなく、その製作技術は国の重要無形民俗文化財にもなっている。



伝統の技を用いながら、私たちの実生活でも使いやすい菅笠アイテムも販売。
お洒落な帽子、円座や釜敷きなどもあり、菅笠素材でクリエイトされる展開やアイディアを見ているだけでも面白い。

そして、菅笠で作られた商品を実際手にとってみると、とても軽いのに頑丈なのが分かる。



「大菅商店」の店主である、大菅洋介さんは富山県出身の建築士。
詳しくは、お店のウェブサイトにプロフィール紹介もあるが、2011年に富山へUターン移住した人でもある。

私はこのようなお店が元々好きなこともあって、「大菅商店」での買い物を大いに楽しんだ。
きっと私の周りの友達だけでなく、私のSNSフォロワーさんも必ず気に入るはずだ。



噂のできたてシュークリームも絶品「コンマスタンドコーヒー」 


高岡駅から徒歩15分、土蔵造りの町並みが続く山町筋にある「COMMA, COFFEE STAND(コンマ,コーヒースタンド)」は、一つ前に紹介した「大菅商店」を営む大菅さんご夫妻が始めたカフェ。

建築士であるご主人が中心となり、明治時代に建てられた建物をリノベーションし造られたのだとか。



このお店をどうやって調べたのかというと......
実は、インスタグラムで「#高岡グルメ」のハッシュタグ検索から発見。

その探し方とは、とにかくしらみつぶし方式(笑)
高岡中の飲食店を一般の方々の投稿写真や内容から時間をかけて探すという、意外にもアナログなやり方なのである。

なぜ「コンマ,コーヒースタンド」に惹かれたかというと、
歴史ある建物を再利用した店の佇まい、使用している器が高岡の作家もの、オーダー後にクリームを詰めるシュークリームなど、事前の軽い下調べだけでも「私の好き要素にピン!」ときたから。



結論から言うと、料理やデザートも最高。ランチメニューのメインの前にいただく、地元野菜を使ったサラダの前菜それぞれがきちんと美味しく。そして美しい。

急なお誘いでランチをご一緒した老舗和菓子店「大野屋」の大野さんとも「盛り付けが美しいし、何よりお酒にも合うよね~!」と盛り上がったくらい!

あいにくの雨模様の日の訪問ではあったものの、あつあつのジャガイモスープにほっこりし、思わずにんまり。



私は食べ歩きが好きなだけあって、事前調べも割と抜かりないこともあり(とはいえ、食べログは全く参考にしない)
「ここは確実に私好みだ」と妄想していたとおり、大大大満足。



スキレットの上のハンバーグは、ジューシーな肉汁とトロットロ卵と相まって最高。
ボリュームのある一品だから、女性だけでなく、お腹を空かせた男性にもぴったりかもしれない。




噂のできたてシュークリームも絶品。フォークとナイフを使いながら、優雅にいただくスタイルが乙女心をくすぐる。
シュー生地はさくさくカリッ。中のカスタードクリームは濃厚、なのに食べやすい上品な甘さ。

食事からデザートだけでなく、切り盛り、配膳などを奥様が対応。
なぜこんなにも美味しいのか聞いてみたところ、若い頃に都内の五つ星外資ホテルでも腕を振るっていた経験もあるのだそう。

だが、私と同い年の彼女の経歴に興味深かったのは、新卒時代からしばらくは誰もが知る有名なアパレルメーカーに勤め、その後自分の好きな食を極めるため、飲食店で働き始めたのだとか。
そして、結婚を機に故郷の高岡へUターン移住。

私は20代の頃、人材サービスを手掛ける会社で、何千人もの女性たちの派遣登録におけるカウンセリング対応業務(転職相談)を務めていた。
女性の働き方とは、結婚や出産、親の介護などにより影響を受ける。しかも男性よりもいろいろ制限される中で、仕事を変えざる得ない人たちも大勢いるのが現状だ。
だからこそ、都会でいろんな経験を積み、きっかけは人それぞれであれど、ふるさとに戻り新たな世界でチャレンジを続ける人を心から応援したい。



明治42年創業「漆器くにもと」で特別なギフトにぴったりの工芸品に出合う 


明治42年(1909年) 創業の「漆器くにもと」は、伝統的工芸品「高岡漆器」の多彩な加飾技術「青貝塗」「彫刻塗」「勇助塗」を活かした製品を届けている工芸品店。

高岡の漆器や鋳物を中心に、全国にある贈り物にぴったりのクラフト商品を取り扱い、自社で工芸品の企画、製造、卸売なども行い、オーダーメイド商品やOEM商品の生産にも携わっている。

四代目の國本耕太郎さんは、ふらりとお店へと立ち寄った私に、気さくに話しかけてきてくれて、「この人、どこかで会ったことあるかも! まるで昔からの友達みたいだ」と感じたのが第一印象。

挨拶もそこそこに、店内のあらゆる工芸品を紹介して貰ったのだけれど、今回はその一部を紹介しよう。




手前の「ほっこり盆」は、伝統的な高岡漆器の螺鈿(らでん)のお盆に、ショートケーキ、コーヒー、雪うさぎ、わんこといったキュートでポップな絵柄を取り入れている。

アワビの天然貝の色合いから生まれた絵柄は、光の具合や色合いが一枚ずつ異なることから......
あるもの全てを見比べてから購入してしまったのは、何を隠そうこの私である(笑)

右奥のキルトのテクスチャーのお盆も洒落ていて、過去にいくつもの賞を受賞しているのにも頷ける。



「青貝塗」の技を用い造られたiPhoneカバーもオリジナル商品。
日常的に持ち歩くスマートフォンこそ、個性光る装いにしたいと思う人も多いのでは?

デザインの拘りの一つに、通話中や内蔵カメラで写真を撮る時でも、周りから「青貝塗」が見えるようにうまく柄を配置してるのだとか。

いずれも、伝統工芸の技を現代的なアイテムにうまく取り入れながら、かつ遊び心を忘れないセンスが面白い。



他にも、魅力あふれる工芸品のオンパレード!

特に私の周りのアウトドア好きにおすすめしたいのが、アウトドアグッズに“日本の伝統の美しを”というコンセプトを持つ「artisan933(アルチザン933)」。

真鍮製カップ「Orii colormagic brass cup」は、高岡銅器の金属着色工房「momentum factory Orii(モメンタムファクトリー オリイ)」で着色されていて、青、茶、銀、黒のカラー展開。

テント用ペグを模した、天然木(タモ)と漆で造られた六角箸といったユニークなアイテムもある。



あいにく休業中であった、高岡銅器の金属着色工房「momentum factory Orii」にも触れることが出来たりと、「漆器くにもと」に来ただけで思わず人に贈りたくなるような工芸品にたくさん出合えた。

「漆器くにもと」の訪問から数日後、オンラインショップからも、とある鋳物商品を購入した。
多分この記事が掲載される頃には、私の大切な友人にそのサプライズギフトが届くだろうから、今から彼女の喜ぶ顔を想像しながら私もワクワクしている。



ユネスコ無形文化遺産に登録された高岡御車山を通年展示「高岡御車山会館」 

※「高岡御車山」は4ヶ月ごとに展示が入れ替わる

日本全国で5件しかない国の重要有形・無形民俗文化財である「御車山(みくるまやま)」。

高岡では、1588年に豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎え奉る際に使用した御所車を加賀藩祖の前田利家が拝領。
加賀前田家2代当主である前田利長が、1609年に高岡城を築くにあたって、町民へ与えたのが「高岡御車山」の始まりと言われている伝えられている。




この守山町にある「高岡御車山会館」こそが、その歴史的背景を知り、学ぶことの出来る施設で、海外からの観光客にも人気だ。




例年5月1日に開催される「高岡御車山祭」(※2020年度は中止が決定)の「御車山」を通年で観覧出来るだけでなく、4K映像で鑑賞出来るシアターを用意し、祭の準備から祭礼当日の追体験も可能。




他にも工芸展示として、漆工、金工、染色といた分野ごとに、「御車山」の部材を知れたり、実際に使用している品々から工芸の技術を学ぶことも出来る。




かつて前田利長によって高岡城が築かれた際に、城下の西側が商人町となり、更には3代前田利常が商工業の町へと転換を図る。

そして、「高岡御車山会館」が面する山町筋こそが、江戸時代から明治時代にかけての大動脈旧北陸道でもあるのだ。



その当時の旧北陸道に沿った、通町・御馬出町・守山町・木舟町・小馬出町と、一番町、三番町、源平町、二番町、そして坂下町の10カ町は、「高岡御車山」を継承することから山町(やままち)と呼ばれている。

また坂下町は、「高岡御車山祭」の奉曳巡行に供奉する町の中で、唯一山車ではなく、「御車山」を先導する獅子頭・源太夫(げんだい)獅子を保有している。



「高岡御車山会館」には無料ゾーンもあり、ガイダンス展示やギャラリーショップ、カフェ、高岡ならではの工芸品を取り揃えたお土産コーナーを設けている。

観光情報コーナーでパンフレットを手に取ったり、無料Wi-Fiも備えていることから、高岡の町歩きの途中で気軽に立ち寄るのもおすすめだ。



「クラフタン」で郷土料理の昆布締めとクラフトビールで乾杯! 
1900年(明治33年)の大火以後、土蔵造りの家が建てられた、重要伝統的建造物群保存地区の山町筋(やまちょうすじ)。
「高岡御車山」を持つことから山町と呼ばれていると、一つ前に紹介した「高岡御車山会館」で伝えたばかりだ。

高岡市の中心部には、この山町筋をはじめ、千本格子の家並みが続く重要伝統的建造物群保存地区の金屋町、1記事目で紹介した「高岡古城公園(高岡城跡)」、国宝・重要文化財である「瑞龍寺」といった観光スポットが少しずつ分かれた場所に点在している。
だからこそ、各所を結ぶ観光拠点が一つあることで、観光客としても軸を組みながらの町歩きがしやすい。



2017年11月にオープンした複合商業施設「山町ヴァレー」は、まさに山町筋の観光拠点でもあり、高岡の町全体も活気づけている。



土蔵造りの家を改修した商業施設「山町ヴァレー」では、蔵のそれぞれにも高岡らしいユニークな店舗が入っている。




この「山町ヴァレー」にあるお店の一つが、富山県名物でもある郷土料理の昆布締めを提供する飲食店「クラフタン」。
美味しい昆布締めにはお酒も付きもの......ということで、良質な日本産クラフトビールや日本酒も揃えている。

店名の「クラフタン」とは、“クラフト&○○○”との想いが込められているのだとか。


※使用する器やおちょこには、高岡鋳物(登録有形民俗文化財)の錫製品もある


モノづくりの町“高岡のクラフト”にかけて名付けられた、粋な店名からしてもワクワクしてしまう!


※店内はウッディー調で明るい雰囲気。お一人さまでも利用しやすいカウンター、そしてテーブル席と座敷を用意

「昆布締めといえば地元の人にとってはわりと地味な存在。だからこそ、店内のデザインに昆布から連想する波模様を用いたりと面白いコンセプトを取り入れた」

オーナーである竹中さんが私に教えてくれたように、カウンターテーブルから店内装飾、壁面、器にいたる全てまで、ユニークな拘りが散りばめられている。


※クラフトビールには富山市の「KOBO Brewery(コボブルワリー)」もある(なんと、チェコ出身のビール職人!)

昆布の消費量が全国でもトップクラスの富山県は、かつて江戸時代に北海道から大阪まで昆布や海産物を運んだ「北前船」の寄港地の一つに、高岡の伏木港があったことが関係する。
(伏木古国府にある「高岡市伏木北前船資料館」に行けば、歴史や資料を詳しく知ることが出来る)

富山の人たちは、その北海道の昆布で魚を巻くことで、各家庭に昆布巻き文化が根付いていったのだ。




「クラフタン」の昆布締め料理の面白い点は、魚だけに限らず、肉や野菜といったレパートリーがあること。

実は私も家でよく鯛の昆布締めを作るが、さすがに野菜を巻くという発想は無かった!
竹中さんに「どうやって作るの?」と聞いてみたところ、野菜は蒸すなどしてから昆布で巻くのだとか。
(なるほど! これは私も家でコッソリ真似してみようと思っている。笑)



昆布で巻くことで、素材の旨みも格段に引き出される上に、保存食としても適している。
「まさに私にもぴったりの健康食品!」

何かと荒々しい今を生き抜く我々にとっても、この昆布巻き文化を日常的に取り入れてみても良いかもしれない。



昭和初期より地元で愛され続けたおでん屋を受け継いだ「おでん百福」 


高岡の夜をチョッピリはしご酒。地元の人たちから愛されるお店を続いて紹介しよう。

「おでん 百福」は、昭和初期に開店した「福家(2019年春に惜しまれつつも閉店)」から継承されたおでん屋。

カウンターの中心で出迎えてくれる色とりどりのおでんが、まさにお店の主役。
あいにく食事中のお客さんたちで賑わっていたので、店内写真を詳しく載せられないのだけが残念......。




「おでんには日本酒だろう!」
ウキウきしながら頼んだのは、日本酒の立山。
誰もが知る富山県の銘酒の一つだ。




「おでんはみんな茶色くなってしまうから、彩りがねぇ」

おかみはそう呟いていたけれど、美味しいもの好きの皆さんは、茶色いおかずこそ正義(=ウマイ!)だとご存じですよ...ね?

大きなおでん鍋に、大根、はんぺん、卵、餅巾着、しいたけ、しめじ、蓮根、車麩、ロールキャベツ、こんにゃく、はんぺん、牛すじなどが、秘伝のお出汁にぎゅううっと浸かっていて、旬の菜花と富山ならではの《赤巻かまぼこ》が、この壮大な“おでんキャンバス”に彩りを添えている。
(ポスト印象派のゴッホやルノアール、モネに描いて貰ったならば、なかなか面白い作品になるのでは? と妄想)

たった小一時間の滞在ではあったものの、カウンター席の隣にいた老夫婦たちと地元のことやおでんの具材の話にも花が咲いた。




「もし都内を飛び越えて、どこか遠くの地方都市などに引っ越すことになったらどうする?」
私の仲のいい友達に、そう聞いてみたならば、

「行きつけになれそうな、地元の人たちから愛されるお店が近くに欲しい」
と真っ先に言葉を返してきた。

確かに、知り合いも誰もいないところに住むとなったら、単純に飲み食いするだけでなく、地域の人と気軽に関われるような場所が欲しかったりするものだ。

都会の人がもし見知らぬ町へ移住することになった時は、人それぞれではあれど、案外そんなことも気にかかったりするのかもしれない。




宿場町の名残を辿る、上使街道と高岡街道が交差する戸出 
最後は高岡駅よりJR城端線で12分の場所にある、戸出へようこそ!
宿場町として栄えた戸出では、その名残を今でも感じられる古い建物が多いのも印象に残っている。

かつて加賀藩は、藩の年貢米の米蔵「御蔵」を領地内にいくつも設けていた。
戸出に「御蔵」が造られた訳は、舟運に不可欠な川である千保川が近くにあり、米の運搬として使われたことに加え、上使街道、井波道、城端道(加賀街道)などの多くの街道が交差していたことで、集積にも適していたからだとか。


※戸出コミュニティセンターの駐車場直ぐ近くにある「戸出御旅屋の門」

加賀前田家3代当主である前田利常が、鷹狩りの宿として造営していた御旅屋(他地域では御茶屋と呼ばれることが多い)の名残として、今も存在する「戸出御旅屋の門」。

老朽化で建物自体は壊されたものの、この門だけは町の有志が買い取ったことで残っている。

この豪壮な門構えからも、当時の御旅屋の規模や豪勢さも想像出来るのではないだろうか。
造られた当時の姿そのままに残っていることから、高岡市の指定文化財にも指定されている。




現在では、富山県及び石川県内に御旅屋関連建造物として残っているものは、先ほどの「戸出御旅屋の門」のみである。




「高野槙」とは、前田利家を弔うために高野山よりもらい受けた苗を植えたもの。
高さ約20メートル、樹齢約380年の大樹で、昭和58年には高岡市の保存樹木に指定されている。


あまりの大きさにカメラで撮影するのも一苦労。ぜひ現地で見事な姿を確かめて欲しい。



とても素晴らしいと感じたのが、戸出の人たちが貴重な「高野槙」を大切に管理し続けているだけでなく、この大樹の下で合唱会を行うなどし、地域の人たちの文化交流の場としても活用していること。

「高野槙」と身近に触れ合いながらも、共に生活をし、愛を持って守り続けている姿勢に心を打たれた。


最後に 


実は、今回の高岡取材にあたり、私の知人やインスタグラムのフォロワーさんに対して、
「高岡で知りたいこと、気になること(出来れば、高岡へ移住というテーマも歓迎! )」をストーリーズなどで予め質問してみた。

それらに対して反応や答えがあったことをいくつかピックアップすると......




「(都会から)どれくらいの距離か?」「魅力や見どころは何?」「どのへんにあるの?」「高岡銅器を深く知りたい」「名産が知りたい」「おすすめの食事処を教えて」

といったような返答がいくつもあった。
つまり、私のフォロワーさんのほとんどが、高岡のことをあまり知らないのだ。



※昆布の消費量が高い富山らしく、ごく普通の庶民的なスーパーでも取り扱う昆布の種類が豊富だ!

こうダイレクトに伝えてしまうのも、「正直どうなの?」と思われてしまうかも知れない。
でもその答えこそが「本当のリアル」で、県外(都会)の人たちが知りたいこと、気になることでもあって、私は、県外(都会)の人たちに“高岡の基本の基”を先ず始めに知って貰わねばと考えていた。





3月初旬に一度、高岡市から提案されたスケジュールと案内で高岡を二日間巡ってみた。
しかし、そこでは私の求めている内容を得られなかったこともあり、私個人で一からプランを組み直し、自ら二日間かけて再び高岡を取材したのが、これまでに紹介した2記事なのである。


※昨年11月に駅前に移転した「富山銀行 新本店」、3階ウェルネスルームは災害時には避難所として市民に開放される

「何もそこまでこだわらず、しかも再訪せずとも、所詮ブログ記事なんて簡単に書けるのでは?」
と問いつめられてしまうと、それこそ見解の乖離で返答に困ってしまうのが正直な感想。
(やりようによっては出来ないこともないのだが......)

私一個人の拘りとしては、まるまるコピペしただけのリリースのようなブログ記事や、本当は知りもしないのに勝手な想像ばかりの引用記事や、どこからか素材や写真を引っ張ってきただけの薄っぺらい宣伝記事を書くのには、とても躊躇いがある。
理由は、わざわざ現地へ訪問せずとも、時間さえあれば、手を抜いたブログ記事なんて誰にでも容易に書けるから。

そして一番の理由は、私のブログを長年にわたってご覧になっている読者の方々をはじめ、高岡に興味を持っている人、高岡移住を考えている人、たまたま検索から辿りついた人、そして高岡で暮らしている人たちにとっても、有益でためになる、“ ブロガー目線からみた生の情報 ” を誠意を持ってきちんと届けたい! と考えたからだ。



※この時期、高岡のスーパーには、氷見や新湊などで捕れたホタルイカも並ぶ

高岡移住というテーマだけでとらえると、それこそ簡単な内容で書けるものではないと理解している。
そして、「たった4日の訪問で何が分かるのか」と問われると、まさにその仰るとおりで......としか答えられない。

ただ一つ言えることは、例えば都会から移住するという視点で考えると、先ずはちゃんと生活出来るか、暮らせるかということが大切で、なかでも《仕事や働き方とは、どこに住むにあたっても必要不可欠なことで、生きていく上で欠かせないこと》だと、私は捉えている。

だからこそ、高岡にIターン、Uターンした移住者の人たちが、どんな職業に就いて、どのように働いているかを発信することはとても重要だとも思うし、ほんの二日の独自取材でも焦点を置いたのだ。



※御旅屋セリオ8階にある「高岡子育て支援センター」は子育て中の方なら無料で利用可能(一部有料メニューあり)

もちろん働くの先には、家庭を持つ、家族で住むといった、子育てにまつわるあらゆる事柄も考えていく必要はある。


私には富山に住む友人も何人かいるので知っていることだが、
富山の子育て世代の人たちは、自分たちの住む家の近くに実家があって、おじいちゃんおばあちゃんに子供(孫)を預けながら働いている人がとても多い。


※JR氷見線からも臨むことの出来る、「雨晴海岸」

高岡の人たちも、多分きっと当たり前のことのように思っているかもしれない。
しかしながらそれは、都会に住む我々にとって、とても羨ましいことでもあるし、子どもを託児所や保育園に預けなくとも近場で働ける、そもそもの環境こそが最高なのでは! とも思っている。




「高岡はとても広い。市の中に市街地、海沿い、そして田園地帯もある。それぞれの場所で暮らしぶりは違うのでしょうね。水道水だけど水が美味しいこと。高岡の水で顔を洗うとツルツルしてきます。魚は安くて新鮮で美味しい! 豆腐だって安くて美味しい! 食材にとても恵まれていますよ」

基本は京都在住だが、ひと月に一週間ほど高岡・戸出に住むご婦人が、そう教えてくれた。
広大な平野の田園地帯である戸出では、大きな家の中を風が通り抜けていき、広々ゆったりとしていることが素晴らしいとも......!


改めまして、高岡で出会った皆さま、そして取材に協力して下さった方々に心より感謝申し上げます。

関連記事:【PR:富山・高岡を知ってみよう】私が高岡で出会った人たち、自然、伝統、暮らし ー前篇ー


※本記事は富山県高岡市の依頼によるPRレポート記事です

▼本記事における以下の紹介は、私単独によるアポイントメント及び独自取材です▼
大菅商店、コンマスタンドコーヒー、漆器くにもと、高岡御車山会館、クラフタン、おでん百福
(その他の紹介情報は、高岡市によるスケジュールに組み込まれた内容となるので、私宛へのお問い合わせは対応しかねる場合があることを予めご承知おきください)

参考:高岡市移住促進サイト「あっ、たかおかで暮らそう!」




izumin



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