噂に聞いていた、ミシュランシェフが手がける隠れ家的フレンチレストランへ。
以前、銀座5丁目に構えていた店舗を移動し、
銀座1丁目から徒歩3分という好立地に、パリのアパルトマンを彷彿とさせる
居心地やすく温かみ溢れる空間として、
「ドミニク・ブシェ トーキョー」が再オープン(2015年8月)。
ドミニク・ブシェ氏と新進気鋭シェフの厚東創氏によって創作される、
ときめくフレンチ料理に期待を寄せ...先ずは私が頂いたメニューからご紹介。
アミューズは、その後運ばれてくる料理への導入にふさわしく、可愛らしい一口サイズ。
一口ごとの味わいの違いを紡ぎながら...胸が高まります。
特に、濃厚でほっこりとした「栗とカボチャのブルーテ」が秋の到来を思わせてくれて、
中央に添えてあるピスタチオとリコッタチーズが、栗とカボチャの甘みにアクセントを加えています。
ドミニク氏のオリジナルの泡「ドミニク・ブシェ ブリュット・プレステージ」で乾杯。
続いての「雲丹と貝のヴァリエーション」は私好みの一品。
見事な雲丹だけに視線を注ぎがちですが、
下に隠された、ツブ貝、ハマグリ、ヒメサザエ、白バイ貝との食感が心をくすぐります。
甲殻類のジュレとウイキョウのクリームが優しくマッチしていて、
夏の終わりと秋の訪れを融合させたかのような一皿。
『プロヴァンスの白の魔術師』が完成させたスッキリとした白ワインにもぴったり!
この組み合わせだけでも、正直何度でもおかわりしたいくらいです!
シェフのスペシャリテのひとつである「キハタのポワレ」では、ブルゴーニュの赤ワインを。
黒豆とフュメ・ド・ポワソンの濃くあるソースとマリアージュするための組み合わせです。
ブロッコリー、アスパラガス、クレソン、サフランで炊いたジャガイモも添えられていて、
シェフが“富山の海”をイメージしながら創作した料理だとか。
スコットランド産のオマールブルーを使用した「パルマンティエ」も、引き続きシェフのスペシャリテ。
「パルマンティエ」自体は、フランスの国民食でもある家庭料理ですが、
イクラとキャビアを贅沢に添えることで、二つ星仕様に昇華させています。
全てをホワイトクリームソースと絡めて頂くことで、魚介それぞれの味の一体感さえ感じます。
一緒にあわせるのは「2007 ムルソー、レ・ナルヴォー、ドメーヌ・ミシュ」。
本コースの集大成といえる「蝦夷鹿のロティ」。
ぐっと深い秋を思わせてくれ、蝦夷鹿の絶妙な火の入れ方も最高。
私は元よりジビエ系の料理も得意としているのですが、
しっかり血抜きのされた鹿肉であったので、臭みもなく、非常に食べやすいです。
ベリー系のフルボディ赤ワインにも溶け込みながら、フレンチの醍醐味の余韻に浸れます。
全体的に“和との調和”を感じられる、優しいテイストがとても好み。
「誰しもが知ってるものを丁寧に作る」というコンセプトが、
それぞれの料理にきちんと反映されていました。
さらには...
料理ごとにソースを注いでくれるパフォーマンスもナイス!
目の前で最終形へと仕上げてくいく過程を見ていると、
ついついシャッターチャンスを逃すまいと、写真撮影にも夢中になってしまったのですが、
お店の方のご好意で、全てウェルカム!!であったことも嬉しくて。
ティーはリーフの香りを嗅ぎながら...お好みをセレクト可能。
ソムリエにワインのペアリングを任せていたことで、
料理の味わいにも集中出来ただけでなく、新たなワインとの出逢いにも感謝...♪
まるで芸術作品のような〆のデザートまで大いに味わい尽くし...素晴らしい一時!!
ディナーはもちろんですが、次回は女子会ランチにも利用してみたい。
レストランの中央には、煉瓦造りのワインカーブもあるので、
訪問の際は是非ともチェックしてみて欲しいです。
(お店の方へのお声がけも忘れずに...。)
ドミニク・ブシェ トーキョー(DOMINIQUE BOUCHET TOKYO)
住所:東京都中央区銀座1-5-6 レンガ通り福神ビル 2F
TEL:03-6264-4477
営業時間:ランチ 12:00~13:30(LO)/ディナー 18:00~20:30(LO)
定休日:毎週日曜日
アクセス:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線 銀座駅 徒歩5分/銀座一丁目駅 6番出口 徒歩3分
その他:個室有り(8人)/完全禁煙
WebSite:
http://www.dominique-bouchet.jp/
izumin