マレー語の「ジャランジャラン」という言葉を知っていますか?
「ジャラン」とは“道”や“歩く”を表し、「ジャランジャラン」では“散歩”を意味します。
(有名な旅行専門雑誌『じゃらん』も、実はこの言葉より名付けられているのだとか)
これまで連載してきた【美食旅 in マレーシア】より、ペナンに関する2記事に続き、「食、アート、歴史、観光」の宝庫であるペナンをジャランジャランしてきた様子を紹介!
中国、イスラム、ヒンズーなどの文化が融合したエキゾチックな街並みに、イギリス統治時代の面影が残る、世界遺産地区ジョージタウンでの散策。そして、ペナン島の中央に位置するペナン・ヒルから見下ろした絶景の様子まで……
それでは、オススメの美食情報も絡めながら、ギュッ!と濃縮した内容でお届けしちゃいます。
ジョージタウンを彩る「ストリートアート」はノスタルジックな世界観
2008年7月にユネスコ世界文化遺産として登録されたジョージタウン。
近年は街のあちこちに様々なアート作品が描かれていることでも有名です。

ペナン出身の若手アーティストLouis Gan氏による『Brother and Sister on a Swing』。
本物のブランコが壁に埋め込まれていて、笑顔の兄妹と一緒に記念撮影しましょう。

朽ち果てたレンガ壁に描かれている絵は、どことなくレトロな雰囲気。
はがれた壁を活かした作品は、古き時代をそのまま伝える街並みに自然と溶け込むかのようです。

『Old Motorcycle』では、古いオートバイにまたがる少年と同じ方向に視線をあわせて撮影。

アルメニアン通りの目立つ場所にあるため、行列の絶えなかった『Kids on Bicycle』。
周りに沢山の観光客がいようとも、恥ずかしがらずにポージングすることで、アートと一体になれちゃいますね。
ペナンにある壁画アートの発端とは、リトアニア出身のアーティスト、アーネスト・ザカレビッチ氏が「ジョージタウン・フェスティバル2012」にちなんだ芸術プロジェクトの一環として描いたものが始まりです。
ジョージタウンの街自体が世界遺産登録された2008年以降に、これらのアート作品が街中に描かれたとは!
ほんの数ヶ月前にも、欧州8ヶ国の世界遺産と重要建築物などを散々見てきた私にとっても興味深い。



長き歴史の文化物から得られる学びとは、ひと味もふた味も異なる街角アート『Marking Georgetown』の斬新さ。
プロモーションとしての面白さも感じ、ユニークなSNS投稿が流行るイマドキをいち早く取り入れたかのようです。


ペナンの今昔をコミカルに伝える鉄製アイアンアート。どうやら52ヶ所もあるらしい
コレクター魂みなぎる私としては、全部コンプリートせずにはいられない(笑)
アート巡りに欠かせない地図を片手に、ジョージタウンには改めて再訪せねばです。
ジョージタウンを訪れた際には、ツーリスト・インフォメーション・センターで『Marking Georgetown』の無料地図を貰うことできます。
ふらっと立ち寄ってみて大正解!サクサクパイのペストリーと薬草入りのお茶を堪能!

ジョージタウンのウォールアートを探索中に偶然見つけたお店、名香泰餅家。
「公式の絵とはちょっぴり趣の違うタイプだなぁ」とは薄々感じながらも(笑)
店内で売られているペストリーを見た瞬間「ここでお茶してみたい!」と思い立ち、早速入店してみることに。




パイ生地に包まれたペストリーは、種類によるものの大体50円~80円前後の価格帯。
実は食べ損ねてしまったのですが、どうやらエッグタルトが有名みたい(しまったぁー涙)
店内奥で次々と作られているできたてを食べられるだなんて、気持ちも高まります。

幾つかの広東ペストリーをオーダーした後、食べやすいようにカットして貰い、仲良くシェアしながらいただきまーす!!
チャーシュー入り、豆入り、卵黄ココナッツ入りなど、味わいの違いを楽しみましたが、どれもこれも甲乙つけがたいおいしさです。
焼き立てのパイ生地がサクサクッとしていて、食べ応えもありますよ。
(「お店にあるペストリー全部を制覇してみたい!」という衝動に駆られてしまったくらい)


バラエティに富んだ瓶詰めのお茶類も販売していて、その中から豆乳、薬草入り、梅入りをセレクト。
私は豆乳を選びましたが、お店のWebSite ドリンクページの中でもイチオシだったようです。
厳選された新鮮な豆乳は、防腐剤などを使用せずに作られているとかで、嬉しいですね。
お茶類に関しても、甘めではありながらそれぞれ飲みやすく、野菊やクコの実入りのお茶は思っていた以上に美味ー!
イートインをするよりも、お土産を購入していくお客さんの方が多かったかな!?


ほんの一休みの後にもジョージタウンの街歩きがずっと続く予定だったので、お土産の購入を諦めてしまったのですが……今更ながらとても後悔しているのが本音。
(こんなにもお手軽価格で色んな味を気軽に美味しく食べられるなんて、食いしん坊にはたまりません!)
もしジョージタウンに行く方がいるならば、是非とも立ち寄って欲しいお店の一つです。
Ming Xiang Tai Pastry Shop(名香泰餅家)
住所:133, Jalan Burma, George Town, 10050 Pulau Pinang, Malaysia
異国情緒満載!豪華絢爛でエキゾチックな文化に触れる

ペナン島で最も華やかな中国寺院といえば、クー・コンシ。
クーとは一族の姓である“邱”を意味し、中国の福建出身から渡ってきたクー氏が子孫のために建てた霊廟です。

壮大なスケールのだけでなく、屋根や外壁に刻まれた艶やかな彫刻も圧巻! 青空に映えますね。

1898年に建立されたものの火災にあったことで、1950年には改装が施されたとか。
クー・コンシのあるアルメニアン通りは、1920年代頃までには中国系住民が占めていて、周囲には同族が集まるための氏族会館が多く集まっています。
Khoo Kongsi(邱公司)
住所:18 Lebuhraya Cannon, George Town, Penang Island 10200, Malaysia

ビーチ通りからチャーチ・ストリートを進んで左にある、ペナン・プラナカン・マンション。
中国系の裕福な富豪、チュン・ケンキーの住居として19世紀末に建てられた豪邸です。
正面向かって右側2階には細工の美しいベランダがあり、ペパーミントグリーンの外壁は華やかで目立ちます。
(プラナカンの建築の特徴の一つとして、明るいパステルカラーが用いられるのも定番だそう)

“プラナカン”とは、15世紀後半からマレー半島に移り住んだ主に中国人男性と、現地の女性とが婚姻関係を結び生まれた子孫のこと。繊細な美意識に富んだ独自の文化を花咲かせてきました。


建物を入ると、中央には陽光の差す吹き抜け中庭があり、東洋と西洋が融合された建築様式が続き、ダイニングルームには、精緻な透かし彫りの間仕切りがあるなど、繊細な装飾で施された内装や調度品が素晴らしいですよ。


2階にはチュン・ケンキーの祖先の肖像画などが飾られた家族の間。
数多くのニョニャウェア(プラナカン陶器)や芸術的なビーズ刺繍など、1000点を越す貴重な資料や調度品が展示されていて、プラナカンの暮らしぶりを学ぶことができます。
Pinang Peranakan Mansion
住所:29, Church St, George Town, 10200 Pulau Pinang, Malaysia
※補足:チョン・ファッ・ツィーのお屋敷、東洋のロックフェラーとも呼ばれる「ブルーマンション」にも足を運んでみたのですが、あいにく貸切での結婚式中で中に入れず(涙)内部見学の時間帯も限られているので、来訪の際にはご注意をー!
ペナン地元民にも大人気!長屋スタイルの隠れ家風おしゃれカフェ。

複数の家がひと続きになった、2階建て長屋形式の建物であるショップハウスの空間を、カフェ、レストラン、ギャラリーなどの多目的スペースとしてうまく活用した、チャイナ・ハウス。


緑溢れる広々とした中庭のテラス席を介して3棟の建物が結合されていて、ビーチ通り沿いとヴィクトリア通り沿いの二手に入り口が分かれているユニークな建造物です。
こぢんまりとした入り口からは想像できない奥行きで、実に120mの長さにもなるのだとか!
お腹がイッパイだったので、あえてごく普通のカフェオレをオーダー。
むしろこの慣れ親しんだテイストが、年がら年中コーヒーホリックの私にはありがたし。


豊富な品揃えのケーキも圧巻! ランチやディナーのメニューもしっかり充実している点もポイントが高いです。
各テーブルでお茶しながら、紙のテーブルクロスにクレヨンや絵の具で落書きが出来たり、ペーパーアートを作れたりと、日本ではあまり見かけないサービスぶりです。
それらの完成品をお店に飾ってくれたりもするので、ちょっとした記念にもなりますよね。
ちなみに、私が見かけた落書きの中には、日本のアニメキャラクターが描かれたものも多かったです。
(懐かしいポケモンもあれば、LINE公式キャラクターもあったりしてビックリ!!)
元からある物件の構造を最大限に利用した、複合施設としての構想自体が面白いので、カフェ好きの方だけでなく、カフェ経営をする人たちにとっても、興味津々となることでしょう。
China House
住所:153, Lebuh Pantai, George Town, 10300 Georgetown, Pulau Pinang, Malaysia
ペナン島を一望できる、標高約830mの小高い丘「ペナン・ヒル」

最後に紹介するのは、19世紀より英国人の避暑地でもあった、ペナン・ヒル。
有料の専用ケーブルカーを利用すれば、約10分ほどで頂上へ到着します。

「ペナンヒル」の頂きで見つけた、 世界各地の都市の方向と距離を示す道標。TOKYOまでの距離は5256キロ!

ペナン島で一番高い海抜830メートルからの見事な景色!!
来訪時は天候にも恵まれ、遠くに見えるペナン大橋と島全体を一望することができました。
土日祝日は夜23時(平日は22時)までケーブルカーが運行。
終日観光とディナーを終えた後、瞬き輝く夜景を眺めながらのデートスポットにもピッタリでは!?
Penang Hill
住所:George Town, Penang Island 10350, Malaysia
取材依頼:マレーシア政府観光局
izumin















