「Sudah makan?(スダ マカン?)」
マレーシアで最もポピュラーな会話の一つである「スダ マカン?」とは、ごはんがおいしく食べられていますか? 心身ともに元気ですか? と相手をねぎらう、マレーシア人の心配りが込められた、素敵な挨拶の言葉。
日常的に交わされる挨拶のなかに、食事を意味する会話が取り入れられてるとは、マレーシアの食文化自体にますます興味を抱いてしまう。
ということで、やってきましたマレーシア!!
本記事では、首都クアラルンプールより遠く離れた地方エリアで出合った、現地ならではの色濃いマレーの食文化を中心に、この目で見てきたことをお届けします。
ロネック村では、カンポン(田舎)スタイルのホームステイ体験!




先ずは、日本の修学旅行生らのホームステイ受け入れ先としても人気がある素朴な田舎村へ。
現地で実際に住む人たちと一緒に、一日さまざまな体験をします。
ネグリ・スンビラン州ロネック村とは、クアラルンプール(KL)より東南側に位置しており、KLーロネック村の距離感 126km(2時間16分)を分かりやすく例えるならば、東京都庁ー山梨県甲府市の距離感 127km(2時間24分)と同じくらい。



日本では見かけることのない、椰子と稲が共存する光景。稲が青々と実る眺めは、稲作文化の日本人にとってもどこか懐かしく落ち着きます。
マレーシアでは、日本でよく食されるもっちりとした味わいの品種米とは異なり、長粒米を育てているとか。



民家の庭先を訪れて真っ先に驚いたことといえば……当たり前のようにゴロゴロと落ちている、フルーツの王様ドリアン!



美味だったのが分かりますよね?
地元住民たちにとっては、これといって驚くことのないごく自然な光景も、日本に住む私には新鮮!
熟れて落ちてきたばかりの新鮮なドリアンの殻を、目の前で剥いてもらい、マレーシアでの初ドリアンにドキドキしながらも試食しました。
想像していたよりもクリーミー&ジューシーで、甘くとろけるおいしさ!フレッシュだからこそ、くさみもないんですね。
日本でも時折ドリアンを見かけますが、熟れる前の物を輸入していることもあって、味は落ちてしまうもの。
食べ頃になった旬のドリアンを、現地で食べられる機会に恵まれるなんて、本当にありがたいです。
庭に植えられている南国ならではのフルーツは、他にもたくさん




原産国がマレー半島のランブータン(紅毛丹)は、衝撃的な見た目が特徴!
「毛の生えたもの」という意味を表し、皮をめくるとライチの様な真っ白い実が登場します。
日本でも近ごろ一大ブームである、お馴染みのココナッツ。日本のスーパーでも良く見かけることがある、パパイヤ。
この庭だけでも、ビタミンいっぱいの果実を思う存分食べられちゃうなんて幸せですね。
地元の人たちと一緒に、異文化交流を楽しむ



マレーシアの伝統菓子ニョニャ・クエの一つである、「オンデ・オンデ」を作る料理体験。
黒みつとココナッツフレークの餡を、ハーブの一種パンダンリーフで香りと色づけをした生地で包んで、軽く茹でます。
仕上げにココナッツフレークをまぶせば出来上がり。
はやる気持ちを抑えられず…作りたてアツアツの「オンデ・オンデ」をいただきます!
モチモチ生地とココナッツのシャキシャキ食感がまじわる「オンデ・オンデ」は、まるで和菓子のよう。
程よく香るココナッツがアクセントになり、ジュワーッと溢れるヤシ砂糖の黒みつがたまらない。
(日本でも絶対に流行りそう~どこかで気軽に食べられないかしら?専門店が欲しい)


ハリラヤを祝う伝統料理、「クトゥパット(ちまき)」を包む入れ物を編む作業にもトライ。
交互に編んでいくだけとはいえ、初めてだと意外とコツのいるのですが、手取り足取り丁寧に教えて下さるので無我夢中に!
若いココナッツの葉を編んで作られているため、天然の淡い緑色がなんとも美しいですよね。




ココナッツミルクとヤシ砂糖を煮詰める作業を体験したり、近くの小さな川での魚掴みに大はしゃぎしたり……
子供たちだけでなく、大人も童心に返るくらいかけがえのない経験ばかり。
皆の笑顔がキラキラと輝いていたのが、とても印象的でした。
ホームステイ滞在時には、これらの貴重な体験を通じながら、地元の人たちと触れ合い、毎日の食事からもマレー文化を学ぶことができます。




実際に居住する家もお邪魔しました。室内はカラフル! 高床式で風通しの良い造りになっていて、熱帯雨林気候の土地ならではの工夫も凝らされています。
都会ではなかなか経験できない、カンポン(田舎)スタイルのホームステイ体験は、一般の観光客でも受け入れ可能。
各村に直接コンタクトして申し込みが必要です。
右手の指先を使った伝統的な食べ方で、マレー料理にチャレンジ!



左:チェンドル(ココナッツミルクとパームシュガーの中には、パンダンの風味を付けた緑色の細長いゼリー)
文化村のような施設『Ladang Alam Warisan』では、右手の指先だけを使う、伝統的な食べ方でマレー料理を食べました。
マレーシアで一番消費量の多いチキン料理を中心に、2種のチキンカレー、カラッと揚がったチキン、パパイヤの炒め物、
彩り鮮やかなもっちり系の生菓子ニョニャ・クエなどのご馳走が並びます。
スパイシーで辛い料理も多いのですが、ココナッツ系の甘い菓子や飲み物が必ず付いてきます。
バランス良いテイストで、色々と楽しめるのもマレー料理の醍醐味ですね。

現地の方々は、右手の指先のみを使い、カレーやおかずをうまく混ぜ合わせては、ご飯を器用にをまとめながら掴み、口に運んでいました。

右手を洗うためだけの水差しもちゃんと用意されているので、食事の前後にキレイに洗うことができます。(間違って飲まないように!!)



大皿より少しずつ料理を取り分けて、自分のお皿に盛り合わせて見よう見まねで、右手指先のみを使って食べてみました。
思いのほか抵抗感がなかったのは、にぎり寿司やおにぎりを手のみで食べる習慣がある日本人だからでしょうか?
「ミーゴレン」を指先で食べる時だけは…さすがに不思議な感覚でしたが(笑)
「郷に入れば郷に従え」という言葉通り、現地の習慣を積極的に体験してみることで、異文化での学びが増えますね。
『Ladang Alam Warisan』の敷地内を散策








民族衣装をまとうスタッフが登場。馬にまたがる姿が様になっていますね。乗馬をしながらのアーチェリー体験も見どころの一つで、見事な弓裁きに感動。
動物たちとの触れ合いながら、穏やかな時間を過ごしました。


『Ladang Alam Warisan』の村長の子供である、兄弟の可愛らしさに釘付けです。


KLからは2時間弱の距離ではありますが、シレンバンを中心に滞在している際に、家族連れでも楽しめる施設としてオススメです。
Ladang Alam Warisan
住所:Jalan Kampung Juar, Kampung Tanah Datar, 71550 Seri Menanti, Negeri Sembilan, マレーシア
https://ladangalamwarisan.wordpress.com/
取材依頼:マレーシア政府観光局
izumin















